研究経費の妥当性・必要性

 指で触って認識できる資料を作成するために、立体コピー作成機と3Dプリンタの最新機種廉価版の導入を計画している。文字、イラスト、図形などの資料を、文字や図形が立体的に盛り上がり指先で触知できる教材作成に使用するためである。木彫りの教材開発と共に、この資料作成も平行して行うものである。 
 なお、木彫りの資料作成と作業工程については、鳥取県日野郡日南町の有志によるボランティア協力が得られることになっている。木材の提供と文字の削り出しなどの工作作業への支援である。 
 児童生徒が文字習得のために有効な体験学習を推進するために、教材を作成すると共に、東京と京都の視覚特別支援学校と盲学校へ通うことも大切な調査研究活動である。そのためにも、必要最低限の移動に伴う経費は確保したい。国内旅費に計上したものは、この趣旨のもとに執行するものである。 
 アルバイトによる資料整理と点訳作業も、本申請課題を2年間という短期間で成果として達成するためには、必要不可欠な人材配置と処置になる。 
 印刷費は、『変体仮名触読字典「須磨」編』と『点字版古文学習参考書「須磨」編』の作成に充てるものである。