古写本『源氏物語』の触読研究

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2016年12月20日
第4回研究会報告
2016年10月9日
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 はじめに

近年、視覚に障害がある触常者の読書活動は、パソコンの活用により多様化しています。
しかし、豊かになったとしても、やはり受動的だと思われます。
点字と音声だけでは、先人が残した日本の文化資産を受容するのに限界があります。
墨書きの文字を手掛かりにした、温故知新の知的刺激を実感し実践することは困難です。
ここで日本の古典文化を体感できるように、古写本『源氏物語』を素材とした実験に挑戦します。
墨字の中でも平仮名(変体仮名)で書かれた紙面を、触常者が能動的に読み取れるかどうか。
その方策を、実践的に調査研究し実現することを目指すことになりました。
触常者と視覚に障害がない見常者とのコミュニケーションをはかる意義の再認識です。
本課題では、触常者と見常者が試行する中で、新たな理念と現実的な方策の獲得に挑戦します。
挑戦的萌芽研究の本課題に関して、多くの方々のご理解とご協力を、よろしくお願いいたします。

2015~2016年度 挑戦的萌芽研究/課題番号:15K13257

研究代表者 伊藤鉄也(国文学研究資料館)