視覚障害者に対する触読の実験を推進するにあたっては、被験者の障害に関する個人情報が参考になる。ただし、その取り扱いについては、対象児童生徒が所属する学校の教育関係者・研究協力者と相談した上で取り決めを策定する。これは、古写本の仮名文字を触読する際に、どのような実験をするのかによって、被験者の参考情報が異なってくることが予想されるためである。 
　その点では、連携研究者の広瀬浩二郎は筑波大学附属視覚特別支援学校の卒業生であり、大内進は視覚障害教育の現場を熟知している点で、人権には細心の注意と対策を講じることができる。また、高村明良と岸博実は実質的な生徒指導の延長として、さらには間城美砂も支援活動を実施する中での研究協力者である。 
　人権の保護と法令等の遵守と対応には、上記の通り万全の目配りができている。