過去の講座情報:大阪中之島図書館「古文書塾てらこや」体験講座

現在、開講中の2022年度前期講座のお試し講座である体験講座の記録です。

○開催講座①:古写本『源氏物語 鈴虫』の仮名文字を読む

・日時:2022年2月16日(水)15:30-17:00

○開催講座②:『源氏物語』の異文を楽しむ

・日時:2022年3月9日(水)18:30-20:00

・会場  :大阪府立中之島図書館3階 多目的スペース2

・所在地 :〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島1-2-10(大阪市役所東隣)

・電話  :06-6203-0474(代表)

・最寄り :

 ①Osaka Metro 御堂筋線「淀屋橋」駅・京阪本線「淀屋橋」駅(1号出口)から北東へ約300m

 ②京阪中之島線「大江橋」駅(6番出口)から東へ約300m

 ③京阪中之島線「なにわ橋」駅(1番出口)から西へ約300m

・料金  :各回 3,360円

・定員  :50名(要予約・先着順)

・申し込みは【大阪府立中之島図書館(指定管理者サイト)】をご覧ください。

・受付・申し込みは、大阪府立中之島図書館へお電話またはMailをお願いいたします。

TEL:06-6203-0474(図書館代表)

MAIL:eventyoyaku@nakanoshima-library.jp

「ご希望の講座名、参加人数、全員の氏名、代表者の電話番号」をお知らせください。

 ●講座中もマスクの着用をお願いします。

 ●ふた付の水筒・ペットボトルのみお持ち込みいただけます。

 ●体調がすぐれない場合は参加をご遠慮ください。

☆講座の記録

①大阪府立中之島図書館で源氏講座が始まる

([たつみのいほりより]2022年2月16日の記事より)

・配布資料4枚

②大阪府立中之島図書館での『源氏物語』の体験講座(その2)

([たつみのいほりより]2022年3月9 日の記事より)

○本日の内容について

・簡単な自己紹介(「本講座のチラシ」と「総研大ジャーナル」の略歴より)

・本講座でのテキストは次の二冊(参考までに)
 『源氏物語の異本を読む-「鈴虫」の場合-』(伊藤鉄也著、臨川書店、二〇〇一年七月)
 『国立歴史民俗博物館蔵『源氏物語』「鈴虫」』(伊藤鉄也・阿部江美子・淺川槙子編著、
  新典社、二〇一五年一〇月)

・海外の翻訳文も異文であり、世界中の翻訳本で異文が読める

・配布した冊子三冊
  『総研大ジャーナル 一五号』(総合研究大学院大学、二〇〇九年)
 『平安文学翻訳本集成〈2018〉』(伊藤編、大阪観光
  大学、二〇一九年)
 『海外平安文学研究ジャーナル《中国編2019》』(伊藤
  編、大阪大学国際教育交流センター、二〇二一年)

・『総研大ジャーナル』の翻訳本の話(ウクライナ語訳など)

【『源氏物語』が翻訳されている42種類の言語一覧】 (2021年9月現在)
アッサム語(インド)・アラビア語・イタリア語・ウクライナ語・ウズベク語・ウルドゥー語(インド)・英語・エスペラント・オランダ語・オディアー語(インド)・カタルーニャ語・クロアチア語・ジョージア語・スウェーデン語・スペイン語・スロベニア語・セルビア語・タミル語(インド)・チェコ語・中国語(簡体字)・中国語(繁体字)・テルグ語(インド)・ドイツ語・トルコ語・日本語(現代)・日本点字・ハンガリー語・ハングル・パンジャービー語(インド)・ビルマ語・ヒンディー語(インド)・フィンランド語・フランス語・ベトナム語・ヘブライ語・ペルシャ語・ポルトガル語・マラヤーラム語(インド)・モンゴル語・リトアニア語・ルーマニア語・ロシア語

・作家は作品に手を入れる。
  秋元康は収録現場で歌詞を変える
  ブルックナーの曲は異版が多い
  吉行淳之介が加筆訂正する例(ブログ参照)

・現在読まれている『源氏物語』の活字校訂本
  新編日本古典文学全集(小学館、全六冊)
   (古典セレクション、全一六冊)
  岩波文庫(岩波書店、全九冊)
  新潮日本古典集成(新潮社、全八冊)

・「総研大ジャーナル」の異文に関する文章の確認

・「大島本」の朱書き補入「みるこ」は玉鬘付き童女か

・『源氏物語 千年のかがやき 立川移転記念 特別展
 示図録』(国文学研究資料館編、2008年10月、
 思文閣出版)から「大島本」「中山(歴博)本」
 「国冬本」「与謝野晶子自筆原稿」を確認

・二千円札に描かれた国宝源氏絵詞「鈴虫」と本文異同

・「国冬本」が伝える五三九字もの異文の意味

・異文を読む楽しさやおもしろさを通して、多角的な視点
 から読む新しい読書体験を共に楽しみましょう

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