2024年1月12日(金)
「須磨」第9回目
「桐壺」第6回目
2024年2月9日(金)
「須磨」第10回目
13丁表~15丁裏までの[変体仮名翻字版-2023]を確認しました。
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て・とし【月】・へ八・い者や乃・な可尓て毛・む可
へ・堂てま川里てん・堂ゝ/(堂堂)・いま八・【人】
きゝ乃/(【人】きき乃)・いと川き那可るへきなり・於ほ
やけ尓・可しこ満る・ひと八・あきら可那る・
【月日】乃・可介越毛・み寿・【身】越・やすら
可尓・ふるまふ【事】毛・いと川三・於毛可奈里・
あやまち・奈けれと・佐るへ尓てこそ
は/へ±き、そ&そ・可ゝ累/(可可累)・【事】毛・あら免と・【思】尓・まして・
於毛ふ・【人】・【侍】らするは・れい・奈き・ことなる
を・ひ多於もふき尓毛乃くるをし支/ふ=む/(13オ)
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よ尓て・堂ちま佐累/里&累・者ち毛・あ里
奈無と・川ゝみてなと/(川川みてなと)・きこゑ新らせ・
【給】て・ひ・多くるまて・於ほとのこ毛れ里・
[14]そちの三こ・【三位中将】なと・を八し多里・
堂い免む・し・堂まふとてをき多まひて・
於ほむ奈越しなと・堂てま川る・くらゐ・
なき・【人】八とて/可&八・むもん乃・なをし乃いと
な川可しき越・き・多まひて・うちや川
れ多満へるし毛・いと免て多し・【御】ひん・
かき・堂満ふと弖・【鏡台】尓・より・【給】へる二/(13ウ)
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於毛や世・堂満へる・可け乃・王れな可ら・あ
て尓・きよらなれ八・こよ奈くこそ・をとろ
へ尓介れ奈・この・可け乃・やう尓や・ゝせて/(やせて)・
者へる・あ者れなる・王佐可那と・の多満
へは・【女君】・な三多越・ひと免・うけて・三越こ
世・【給】へる・いと・しのひ可多し・
「【身】八・可くて・さ寿らへぬと毛・【君】可・あ多
里・佐らぬ・可ゝみ尓/(可可み尓)・可け八・ゝ奈れし」と/(八奈れし」と)・支
こゑ・【給】へ八・
「王可れ弖毛・可け多尓・と満る・毛の奈ら八/ら八〈丁末左〉、(14オ)
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かゝみ越/(かかみ越)・三て毛・なくさ免てまし」・いふ
とも・那く・まきら八して・者しら可くれ尓・
そひふして・うしろむきてなき・【給】へ累・
さ満・奈本古ゝら/(古古ら)・三る・よ尓・多くひ奈く毛・
あ里ける・ひと乃・佐ま可那とそ・ま毛られ・
堂満ふ・[15]みこ八・阿者れなる・【御】もの可多り・
徒き勢す・きこゑ・【給】て・くるゝ/(くるる)・【程】尓・可へ
里・【給】ぬれ八・[16]者那ちるさと乃・【心】本そけと・
於ほして・川祢尓・きこえ・【給】毛・いと越しく・
かの・【人】毛・いま・ひと多ひ・三す八・川らしともや/(14ウ)
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於も者んと・於ほ世は・その・【夜】も・【又】・いて・【給】
もの可ら・ものうくて・いとい多う・ふ可して・
を者し堂れ八・【女御】・可く・可す満へ堂まて・
堂ちよらせ・堂満ふ・こと・よろこひ・支こえ・
多満ふ・こと・可き川ゝ介んも/(可き川川介んも)・う可さし/可$累・いと
い三しう・【心】本そ/そ±き・【御】あ里佐ま毛・堂ゝ/(堂堂)・
この・【御】可介尓・可くれて・寿くし・【給】へる
を・とし【月】・いとゝあれ万佐らん【程】【思】ひ
やられて/(いとと)、△&ひ・とのゝ/(とのの)・うち・いと・可す可なり・徒き・
於ほろ尓・さしいてゝ/(さしいてて)・いけ・ひろく・【山】のこふ可き王多里/こ〈次頁〉、(15オ)
2024年2月9日(金)
「須磨」第11回目「桐壺」第8回目
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を里尓毛/尓〈判読〉・阿らね者・多ゝ/(多多)・か乃・【御】可多【身】の・
さうそく・ひとく多里・可やうの・ようもや
と弖・のこし・【給】へり介る・【御】くしあ遣乃・
てうと多川・もの・そえ・【給】・王可き・【人】/\なとの/(【人人】なとの)・
閑奈しき・【事】を八・さら尓も・い者す・うち
わ多りを・あさゆふ尓・ならひて・いと・さう/\
しく/(さうさうしく)・うゑの・【御】あ里さ満なと越・【思】日・き
こゆ連八・とく・まいり・【給】なん・【事】を・そゝの
かし/(そそのかし)・きこゆ連と・かく・いま/\しき/(いまいましき)・【身】
乃・そひ・きこえんも・いと・【人】きゝ/(【人】きき)・う可るへ
し・【又】・【見】・多てまつらて・志者新毛・あらん八/(15ウ)
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いと・うしろめ多く・於ほえ・【給】へ八・す可/\と
も/(す可す可とも)・え・万いら世・【給】者ぬ奈り介里・三やう婦者・
満い里弖・ま多・【御】とのこもらす・万ち・を八し
ま志介る越・いと・阿者れ尓・【見】・多て万つる・【御前】
乃・つ本世んさい・ゝと/(いと)・をもしろき・さ可里奈
る越・【御】らんする・やう尓て・しの日や可
尓・【心】尓くき・可き里の・【女房】・【五】・【六人】八可り/可〈判読〉・
さふら八世・【給】弖・【御】もの可多りなと・世さ勢/勢〈判読〉・
多まふ奈り介里・古乃/乃+ころ(古乃ころ)・あ遣くれ・【御】らんする・
【長恨歌】の・【御】ゑ・【亭子】の【院】の・可ゝ世/(可可世)・【給】弖・
【伊勢】・川らゆき尓・よま世・【給】へる・やまとの/の$、(16オ)
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ことの【葉】尓毛・ゝろこしの/(毛ろこしの)・う多をも・
堂ゝ/(堂堂)・そ乃・春ちをそ・満き八しら尓・せ
さ世・【給】・いと・こま可尓・あ里さま・と八せ/せ〈判読〉・【給】へ
盤・あ者れなり徒る・【事】とも越・しの
ひや可尓・そうす・【御返】・【御】らんすれ八・いとも・
閑しこき八・於き【所】も・【侍】ら春・可ゝる/(可可る)・於ほ
世【事】越/【御】&於ほ(【御】世【事】越)・う遣多ま者る尓毛・かきくら須・
三多里【心】ち尓奈ん・
「あらき・【風】・布世きし・可遣の・可連し
よ里・こ者き可・もとそ・し川【心】・奈き」
なと・やう尓・三多里可八しき越・【心】の・をさまらぬ/ま〈次頁〉、ぬ$さり介き、傍き〈判読〉(をさまらさり介き)、(16ウ)
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本とゝ/(本とと)・【御】らむしゆる春・いと・可くし
も・【人】尓/尓+盤(【人】尓盤)・みえしと・於ほしゝ徒め多れ登/(於ほしし徒め多れ登)・
さら尓・え・しの日阿えさ世・【給】八す・【御】らんし
八し免し・と志【月】の・【事】さへ・可きあつめ・
於も本し徒ゝ遣られ弖/(於も本し徒徒遣られ弖)・ときの・ま多尓・
於ほつ可な可りし越・閑くても・【月日】者・へ
介りと・阿さ満しう・於ほしめさ累・
古【大納言】の・ゆいこん・多可へす・【宮】川可への・
【本】い・ふ可くて・ものした里し・よろこ日者・
可い・ある・さまにとこ曽・於も本新王多り
徒連・いふ可日奈しやと・の多ま者世弖/(17オ)
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いと・阿△れと・お本しやれり・かくても/も〈判読〉・をの
徒可ら・わ可【宮】なと・於いゝて多らは/(於いいて多らは)・さるへき・
つい弖も・あ里奈ん・いのち・奈可くとこ曽/曽〈判読〉・
【思】日ねん世めなと・の多ま者す・この・をく
里ものを・【御】らむ世さする尓も・なき【人】の・
あり可・多川ねいて多り遣ん・しる新乃・
閑んさしなら満し可八と・於ほさるゝ
も/(於ほさるるも)・いと・可ひ奈し・
「堂徒ねゆく・ま本ろし毛可な・つて尓ても/も〈行末左〉・
多まの・あ里可を・そこと・しるへく」・
ゑ尓・可き多る・やうく井ひ八・い三しき/三〈判読〉・ゑしと/し〈次頁〉、(17ウ)
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いへと毛・布弖・閑き里・あり介れ八・
いと・尓本日・すく奈し・於者那の・【風】尓・奈ひ
き多るよ里毛・なよひ・なてしこの・つゆ尓・
ぬ連多るよりも・なつ可し閑里し/く&閑(なつ可しく里し)・か多ち・
介者ひを・於も本しい川る尓・者那とりの・いろ
尓毛・ね尓も・よそふへき・可多そ・なき・あさ
ゆふの・ことくさに・八ねを・奈らへ/かはし&奈らへ(かはし)・え多越・可八△ん
と・ちきら世/り&ら(ちきり世)・【給】し尓・たれも・可な八さりける・
いのちの・本とそ・川き世須・宇ら免し幾・
可世乃・をと・むしの・ね尓・つ遣弖も・ゝのゝ
み/(もののみ)・可奈しく・於ほしめさるゝ尓/(於ほしめさるる尓)・【弘徽殿】/(18オ)
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よの【中】・ものむ徒可しく・於ほされ弖・
うゑ能・【御】つ本ね尓も・満うの本里・【給】八す・
【月】の・をもしろきに・あそひをそ・し・【給】
なる・み可と・いと・すさ満しと・き可世・多まふ・
古乃・ころの・【御】介しきを・【見】・多てまつ累尓/尓$・
うゑ【人】/【殿上】&うゑ(【殿上人】)・【女房】なと・可多八らい多しと・きゝ
介り/(きき介り)・いと・をしたち・かと/\しく/(かとかとしく)・ものし・
【給】・【御】△多尓て・こと尓毛・阿ら須・を本し
介ち弖・もて奈し・【給】なるへし・【月】も・いりぬ/ぬ〈行末左〉・
「くもの・【上】も・な三多尓・くるゝ/(くるる)・【秋】の・【月】・
い可て・春むらん・あさちふの・やと」/(18ウ)
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於も本しや里川ゝ/(於も本しや里川川)・ともし【火】を・かゝ遣川く
して/(かか遣川くして)・ナシ・を八しま春尓・【右近】の・川可さの・との井
【申】能・こゑ/(こゑして)・きこゆる者/して&きこ(してゆる者)・うし尓・なりぬる
奈るへし・【人】免を・ゝ本し免新て/(を本し免新て)、△&本(を△し免新て)・【夜】の
をとゝ尓/(【夜】のをとと尓)・いら世・【給】ぬ連と・まとろま世・【給】・
【事】・いと・可多志・あし多に・をきさ世・【給】弖も・
あく累も・しらてと・をも本しい徒る耳・
【猶】・あさ満川里こと八・於こ多りぬへ可めり/し&可めり(於こ多りぬへし)・
ものなと毛・きこし免さす・あさ可れいの・
遣しき者可り/+御〈削〉・布連さ世/△&布(△連さ世)・【給】て・多いしやうし
の・【御】ものなとは・いと・者るけくの三・於も本し免志堂れ者/し〈次頁〉、(19オ)
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