第6回 2023年10月14日(土)
①変体仮名のいろは
②ハーバード大学本「蜻蛉」
第7回 11月11日(土)
①変体仮名のいろは
②ハーバード本「蜻蛉」
第8回 12月9日(土)
①変体仮名のいろは
②ハーバード本「蜻蛉」
第9回 2024年1月13日(土)
①変体仮名のいろは
②ハーバード本「蜻蛉」
第10回 2024年2月10日(土)
①変体仮名のいろは
実践的練習としておこなった
国立歴史民俗博物館蔵『源氏物語』「鈴虫」の冒頭部分
な川古ろ・者ちす乃者那さ可里に・入道
ひ免宮乃・御ち仏とも・あら八れい弖・堂
まへる・くやう勢させ・給・こ乃・堂ひ葉・
於とゝ乃君乃/(於とと乃君乃)・御心さし尓て・御念す
堂う能・くと毛・こま可尓・とゝ乃へさせ/(とと乃へさせ)・給へ
累越・や可て・し徒ら者世・給・者多乃・さ満
なと・な川可しく・心こと那る・可ら能・尓志
き越・えらひ・ぬ者世・堂満へ里・むら
さき乃うゑそ・いそき・世させ・給
遣る・者那つくゑ乃・於ほ井なと・於奈し/し〈丁末左〉(1オ)
②ハーバード本「蜻蛉」
ハーバード大学本「蜻蛉」の[変体仮名翻字版-2023]による確認
第19丁表~20丁裏
ひ・多万へ・川ゝけ/(川川け)・【侍】尓・可奈しうなん・きこしめ春・
やうも・【侍】り介ん可しとて/て&て・いまそ・なき・【給】ふ・こ
れも・いとゝ/(いとと)・かう八・みえ・多て万つらし・越こなり
と・於もひつれと・こ本れそめて八/れ&れ・いと・ゝめか多し/(とめか多し)・
けしきの・三多れ可本なる越・あやしう・いとを
しと・於も本せと・つれなくて・いと・あ者れなり
ける・こと尓こそ・きのふ・本の可尓・きゝ/(きき)・【侍】りき・
い可尓とん・きこゆへく・於もひ・【給】へな可ら・わさと【人】尓/【人】尓〈筆割れ〉・き
可せ・【給】八ぬ・ことゝ/(ことと)・きゝ/(きき)・【侍】りし可八なんと・つれなく・の多万
へと・いと・多へか多介れ八・ことすくなにて・於八し万す/(19オ)
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さる・可多尓ても/多△&多尓・こらんせさせ者やと・【思】ふ・
多万へし・【人】尓なん・於のつ可ら・さもや・【侍】介ん・三や
尓も・万いり可よふへき・ゆへ・者んへりし可八な
と・すこし川ゝ/(すこし川川)・介しき八三て・【御心地】・れいならぬ・
本と者・すゝろなる/(すすろなる)・よ能・こと・きこしめしいれ・
【御】みゝ/(【御】みみ)・於とろくも・あいなき・わさ尓なん・よく・
川ゝし万世/(つつし万世)・於者し万世なと・きこゑをきて・
いて・【給】ぬ・[10]い三しくも・於ほしめし多りつる可な・
いと・者可奈かり介れと・さ春可尓・多可き・【人】の・すく
せなり介り・多うしの・三可と・きさきの・さ者可里/里〈次頁〉、(19ウ)
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かしつき多て万つり・【給】・【御子】・か本か多ちより・
者しめ・多ゝいまの/(多多いまの)・よに八・多くい・お者せさんめり・
三・多まふ・【人】とても・なのめなら須さ万/\に/(さまさまに)・かき
里・なき・【人】を・ゝきて/(をきて)・これ二・【御心】を・川くして・
よ【人】・多ちさ者きて・しゆ【法】・ときやう・万つり・
者らへと・【道】〻尓/(【道道】尓)・さ者く八・この・【人】越・ゝ本す/(越本す)・【御心】ち
乃・あや万り尓こそ・阿り介れ・王れも・可者可り能・
【身】尓て・【時】の・三可との・【御】む春め越・もち・たてま川
里奈可ら・この・【人】乃・らう多く・於ほゆる・か多八おとりや八し
川るましていま八と於ほゆる尓八・【心】を・のとめん・可多なくも/な〈次頁〉、(20オ)
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ある可な・さる者・於こ奈里・かゝらしと/(かからしと)・
志のふれと・さ万/\に/(さ万さ万に)・於もひ三多れて・【人】・【木】いし
尓/いし$【石】(【木石】に)・あらされ八・三奈・ゝさけ阿りと/(奈さけ阿りと)・うちしゆんして・
ふし・【給】へり・のちの/ら&ち・したゝめなとも/(したためなとも)・いと・八可なく・
してける越・【宮】も・い可尓・きゝ/(きき)・【給】らん・いとをしく
あへなく・者ゝの/(者者の)・ねを/\しうて/(ねをねをしうて)・八らから・あるは
なと・さやうの・【人】八・いふ・ことも・あんなるを・【思】て・こと
そくなり介ん可しなと・【心】川きなく・於も本須・
於ほつ可なさも・かきりなき越・あ里介ん・さ
万も【身】つ可ら・き可満本しう・於ほせと・【中】/\/(【中中】)、【中】$【長】(長長)・こも里/と&こ、(20ウ)
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第11回 2024年3月9日(土)
①変体仮名のいろは
②ハーバード本「蜻蛉」
【給】八んも・ひんなしいきと・いきて・多ちかへらんも/も〈行末左〉・
【心】くるしなと・おほしわつらふ・[11]【月】・多ちて・こよいそ・わ多
らましと・於もひいて・【給】・ゆふくれ・いと・ものあ八れなり・
万つ・ち可き・八奈多ち八なの・か・なつ可しきに・本とゝ
き須の/(本ととき須の)・ふ多こゑ者可り・なきて・わ多る・やとに・可よ
八ゝと/(可よ八八と)・ひとりこち・【給】も・あ可年八・き多の三や尓・古ゝに/(古古に)・
於八し万すと・きゝ【給】/(きき)・【日】なり介れ八・多ち八な・をらせて・
きこえ・【給】・
「しのひねや・き三も・なくらん・可ひも・奈き/し&き・
しての・多をさに・【心】・可よ」/よ+八ゝ(可よ八八)・【宮】/【宮】±八(【宮】八)・女き三の/女&女・【御】さまの/の〈次頁〉、(21オ)
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いと・よく・尓多る越/可&尓、尓=尓、(可多る越)・いとあ者れ尓・於ほゝしい
きて/(於ほほしいきて)・ふ多【所】・な可免・【給】・本となり介り・介しき・
ある・【文】可なと・三・多まひて・
「多ち八なの・可本る・あ多り八・本とゝき須/(本ととき須)・
【心】してこそ・奈くへかり个れ」/个〈ママ〉・わつら八しくと・可き・
多万ふ・【女君】このことの・介しき八三な・三・【給】て
介れ八・あ者れ尓/者〈判読〉・あさましき・八可なさの・さ万/\
尓/(さ万さ万尓)・つけて・【心】ふ可き・な可尓・【我】・ひとり・ものおもひ・志らね八
いまゝて/(いままて)・な可らふる尓や・所れも・い川万てと・【心】本そう・
於ほ須・三やも・かくれなきもの可ら・へ多て・【給】川るも/る〈次頁〉、(21ウ)
————————————–(以上、前回配布部分)
いと・くるし介れ八・ありしさ万なと・すこし八・
とりな越し川ゝ/(とりな越し川川)・か多り・きこえ・【給】・かくし・【給】し可・
川ら可りしなと・なき見・わらひ三・きこえ・【給】も/【給】±二、(【給】二も)・
こと【人】より八・む川ましう・あ者れなり・こと/\しく/(ことことしく)・
うる者しくて・れいならぬ・【御】ことの・さまも・をと
ろき万とい・【給】・ところ尓て八・【御】とふらひの・【人】・しけく・
ちゝ/(ちち)・おとゝ/(おとと)・せうとの・き三多ち・ひ万なきも・古ゝ
は/(古古は)・いと・【心】や春くて・な川可しうそ・於ほされける・
[12]いと/\/(いといと)・ゆめの・やうに能三・【猶】い可て・いと・可八可なりける/前
可〈ママ〉・
こと尓可との三・いふ世けれ八・れいの・【人】〻/(【人人】)・めして・【右近】を/を〈次頁〉、(22オ)
————————————–
む可へ尓・つ可者須・者ゝき三も/(者者き三も)・さらに・こ乃・三つ
の・おと・け者い越・きく尓・王れも・万ろひ【入】ぬへく・
可奈しう・【心】うき・こと・のと万るへくも・あらねは・
いと・王ひしとて・かへり・【給】尓介り・【念仏】の・所うとも
を・多のもしき・もの尓て・いと・可す可なる尓・
いりき多れ八・こと/\しく/(ことことしく)・尓者可尓・多ちめくりし・
とのい【人】ともゝ/(とのい【人】ともも)・みと可免春・あや尓くに・かきりの・
多ひしも・いれ・多て万つら春・なり尓しよと・【思】
い川るも・いと越し・さる万しき・ことを・於ほし
こかるゝと/(於ほしこかるると)・三くるしく・三・多て万つれと・こゝ尓きては/(ここ)、尓〈次頁〉、(22ウ)
————————————–
於八しましゝ/(於八しましし)・よな/\の/(よなよなの)・ありさま・い多
かれ・多て万つりて・ふね二・能り・【給】し・【時】/$・け者いの・
あて尓・う川くしかりし・【事】なと越・於もひい川
累尓/も&於・【心】川よき・【人】・奈く・あ者れなり・【右近】・あいひ
て/い$、(あひて)・い三しく・なくも・こと者りなり・かく・のたま者
せて・【御】つ可ひ尓なん・万いりき川ると・いへ八・いま
さらに・【人】も・あやしと・きゝ於も八んも/(きき於も八んも)・川ゝましく/(川川ましく)・ま
いりても・者可/\しう/(者可者可しう)・きこしめし・あきらむ者
かりも・きこえさ須へき・【心】ちも・し・【侍】ら春・
この・【御】いみ・者てゝ/(者てて)・阿可らさまにも・もの尓なん/な〈次頁〉、(23オ)
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すこし・尓川可八しう・【心】より本可尓
いのち【侍】ら八・いさゝ可/(いささ可)・おもひしつ万らん・をり
尓・おほ世こと・奈くと母・万いりて・け尓・いとゆめ
の・やうなりし・ことも・か多り・きこえま本
しきと・いひて・个ふ八・【右近】くへくも・阿
ら春・【大夫】も・なきに・さらに・この・【御中】
乃・こと・こ万可に・し里・きこえさせ・【侍】ら須・
ものゝ/(ものの)・【心】も・し里・【侍】ら春奈可ら・多くひ
なき・【御心】さし越・三・多て万つり・【侍】里し可八・
き三多ちをもなに可八・いそきてしも/(23ウ)
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