6回目③ 2023年10月11日(水)
7回目③ 11月8日(水)
8回目③ 12月13日(水)
資料の一部です。
池田本「澪標」の第13丁裏3行目から、15丁裏8行目まで
堂えぬ・な三多尓・うき志徒無・みそ」・いてや・い
可て可・みえ・堂て満川らん・いのち曽・可奈ひか多
加へい・もの奈め連 (ココカラ)⇨・者可那き・ことにて・【人】尓・【心】・を可
れしと・於もふ毛・堂ゝ/(堂堂)・日と川・ゆえそやとて・
しやう乃・【御】こと・ひきよ世て・加きあ八勢・すさ
ひ・【給】て・そゝの可し/(そその可し)・き古え・【給】へと・加乃・すくれた
里遣ん毛・ね多き尓や・て毛・婦れ・【給】八須・いと・於
本と可尓・う川くしう・堂越やい・【給】える【物】可ら・
さす可尓・し婦ねき・【所】・徒きて・ものゑし・ゝ/(し)・
【給】へる可・【中】/\/(【中中】)・あいきやう徒きて・八ら堂ち・
奈し・【給】を・於可しう・みと古ろ・あ里と・於ほ須/(13ウ)
————————————–
【五月】・【五日】尓曽・い可に八・あ多るらんと・【人】しれす・
加すまへ/ま$・【給】ひて・ゆ可しう・あ八れ尓・於ほしや類・
な尓【事】毛・い可に・可い・あ累・さ満尓・もてなし・
う連し可ら満志・くち於し乃・王さや・さる・【所】
尓し毛・【心】く留しき・さまにて・いてき堂るよ
と・於ほ須・於とこき三なら満し可は・加うし毛・
【御心】尓・可遣・【給】満しきを・可多し遣なう・いとを
しう・【我】・【御】すく勢裳・古乃・【御事】尓・徒遣
て曽・可多本な里け里と/り&後里・於ほさるゝ/(於ほさるる)・【御】つ可ひ・い
堂したて・【給】・可なら須・そ能・【日】・堂可八須/八=へイ・満可り
徒遣と・の【給】へ半・【五日】尓・いき徒幾ぬ・於ほしやる/や〈次頁〉、(14オ)
————————————–
ことゝ毛/(ことと毛)・あ里可堂く・めて多き・さ満尓て・
満め/\しき/(満め満めしき)・【御】とふらひ毛・あ里・
「う三満徒や・とき曽とも・奈き・可遣に・井て・
な尓乃・あやめ毛・い可尓・王くらむ」・【心】乃・あく
加るゝ満てなむ/(あく加るる満てなむ)・奈越・閑くて八・え・すく須満
しきを・【思】堂ち・【給】ね・さ里と毛・うしろめ
堂き・ことは・よ毛と・加い・【給】へ里・【入道】・れいの・よ
ろ古ひなき・して・井堂里・加ゝ留/(加加留)・於里は・い
遣る・可ひ裳・徒く里いて堂累・こと八り奈り
と・みゆ・古ゝ尓毛/(古古尓毛)・よろ川・と古ろ世き満て・【思】
満う遣堂里け里/後里=れとイ・古乃・【御】つ可ひ・奈くは・や見乃/乃〈次頁〉、(14ウ)
————————————–
【夜】尓てこ曽・くれぬへ可里遣れ・め能と裳・
古の・【女君】乃・あ八れ尓・於もふ・やうな留を・可多ら
ひ【人】尓て・よ能・なくさ免尓・し遣里・於さ/\/(於さ於さ)・於
とらぬ・【人】裳・累い尓・婦れて・む可へとりて・あらす
れと・こよ奈く・於とろへ堂る・みやつ可ひ【人】
なと能・い者本の・奈可・堂川ぬる可・於ちとまれる
奈と古そ・あれ・古れ半・古よ奈具・古めき・【思】あ可
れ里・きゝ【所】/(きき【所】)・あ留・【世】乃・もの可多里なと・志て・
於とゝの【君】乃/(於ととの【君】乃)・【御】あ里さ満・【世】尓・可し徒可れ・
【給】へる・【御】於ほえ能・本と毛・【女】・【心】ち尓・ま可世て・閑き
里奈く・可多里徒く勢半・遣に・閑く・於ほしい徒八可りの/い〈次頁〉、(15オ)
————————————–
奈古里・とゝ免堂留/(とと免堂留)・【身】裳・い登・
堂けく・やう/\/(やうやう)・【思】な里遣り・【御文】毛・もろと
も尓・みて・【心】乃・うちに・あ八れ・閑うこ曽・於もひ
の・本可尓・めて堂き・すく世は・あ里遣れうきも
能半【我身】古そあ里遣れと・【思】徒ゝ遣ら留れ
と/(【思】徒徒遣ら留れと)・め能と乃・ことは・い可になと・古満可尓・と布ら八勢・
【給】へる毛・閑堂し遣奈く・な尓古と毛・なく
さ免遣里・【御返】尓盤・⇦(ココマデ)
「加す奈らぬ・みし満閑くれ尓・奈く・堂川を・
介ふ裳・い可尓と・ゝ婦/(と婦)・【人】そ・なき」・よろ徒尓・於も
ひ・堂まへ・むす本るゝ/(むす本るる)・あ里さ満を・閑く・堂満さ可乃/乃〈次頁〉、(15ウ)
9回目③2024年1月10日(水)
(1)街中の変体仮名
(2)日本では見かけない二千円札が海外にあった
(3)回覧:チェコ語訳『源氏物語』(2002年版)
(4)池田本「澪標」は、第15丁裏8行目~第18丁表まで
[変体仮名翻字版-2023]
※翻字データの中にある付加情報(/)の記号について
傍書(=)、 ミセケチ($)、 ナゾリ(&)、
補入記号有(+)、補入記号無(±)、 和歌の始発部( 「 )・末尾( 」 )、
底本陽明文庫本の語句が当該本にない場合(ナシ) 、 翻字不可・不明(△)
————————————–
奈古里・とゝ免堂留/(とと免堂留)・【身】裳・い登・
堂けく・やう/\/(やうやう)・【思】な里遣り・【御文】毛・もろと
も尓・みて・【心】乃・うちに・あ八れ・閑うこ曽・於もひ
の・本可尓・めて堂き・すく世は・あ里遣れうきも
能半【我身】古そあ里遣れと・【思】徒ゝ遣ら留れ
と/(【思】徒徒遣ら留れと)・め能と乃・ことは・い可になと・古満可尓・と布ら八勢・
【給】へる毛・閑堂し遣奈く・な尓古と毛・なく
さ免遣里・【御返】尓盤・⇦(ココマデ確認済み)
「加す奈らぬ・みし満閑くれ尓・奈く・堂川を・
介ふ裳・い可尓と・ゝ婦/(と婦)・【人】そ・なき」・よろ徒尓・於も
ひ・堂まへ・むす本るゝ/(むす本るる)・あ里さ満を・閑く・堂満さ可乃/乃〈次頁〉、(15ウ)
————————————–
【御】奈くさ免尓・可け・八へ留・いのち能・本と毛・者可
なくなむ・遣に・うしろやすく・【思】・堂まへ・をく・わさ
も可奈と・満めや可尓・き古え堂里・うち【返】し/\/(うち【返】しうち【返】し)・み・
【給】徒ゝ/(【給】徒徒)・あ八れと・な可や可尓・日と里古ち・【給】・【女君】・新
里めに・みをこ世て・うらよ里/〈朱合点〉・於ち尓・古く・婦ね
と・しのひや可尓・日と里古ち・な可め・【給】を・満ことは・
加く満て・と里奈し・【給】よ・こ八・堂ゝ/(堂堂)・可八り能/八±可・あ八れ
そや・と古ろの・さ満なと・うち【思】や留・【時】/\/(【時時】)・きし
可多の・【事】・王すれ閑多き・ひと里こと越・よう古
そ・きゝすくい/(ききすくい)・【給】八ねなと・うら三・き古え・【給】て・う八
徒ゝ三八可りを/(う八徒徒三)・み世・堂て満徒里・【給】・ふてなと能/(16オ)
————————————–
いと・ゆえ徒きて・やむこと那き・【人】・く累し遣奈
累を・閑ゝれ半な免里と/(閑閑れ半な免里と)・於ほ須・閑く・古乃・【御
心】・と里・【給】・本と尓・者奈ちるさと越・あれ八て・【給】
ぬるこそ・いと於し遣れ・於ほや遣ことゝ毛/(於ほや遣ことと毛)・志
けく・【所】世き・【御身】尓・於ほし者ゝ可るに/(於ほし者者可るに)・そえ
て毛・めつらしく・【御】免・於とろく・本と能・奈
き・本と・【思】ふし徒め・【給】奈め里・さ三堂れ・徒
連/\なる/(徒連徒連なる)・古ろ・於ほや遣・王多くし・もの志
徒可なるに・於ほし於こして・わ多里・【給】へ里・よ
そ奈可ら毛・あ遣くれ尓・徒気て・よろ徒尓・
於ほしや里・と布らひ・き古え・【給】を・堂の三にて/(16ウ)
————————————–
すくい/△&く・【給】・ところなれ半・い満め可しう・【心】尓く
き・さ満尓/尓+てイ・そ八三・うらみき古え・【給】へきならね
盤・【心】やす遣な里・としころ尓・いよ/\/(いよいよ)・あれ
満さ里・す古遣尓て・於八須・【女御君】尓・【御】もの
可多里・き古えて・ナシ・尓し乃・徒満と尓八・【夜】ふ
閑して・堂ちよ里・【給】へ里・【月】・をほろ尓・さ志
いりて・いとゝ/(いとと)・えんある・【御】ふる満ひ・徒きも・勢
す・みえ・【給】・いとゝ/(いとと)・徒ゝ満し遣れと/(徒徒満し遣れと)・者し・ち可く・
うち奈可免・【給】け留・さま奈可ら・能とや可に弖・
ものし・【給】・遣八ひ・いと・めやすし・くひ奈の・いと・
ち可う・なき堂る越/(17オ)
————————————–
「くひ奈堂に/=【花散】・於とろ可さす盤・い可て可半/て=尓してイ・ナシ・
あれ堂る・やと尓・【月】を・い連満し」・いと・奈徒可
しう・いひけち・【給】へる所/△&所、所=ソ・と里/\尓/(と里と里尓)・すて可堂き・
よ可奈・閑ゝ留古そ/(閑閑留古そ)・【中】/\/(【中中】)・み毛・く累し遣れと・
於ほ須・
「をしなへて・堂ゝく/(堂堂く)・ゝひ奈尓/(くひ奈尓)・於とろ可盤・
う八のそらな累・【月】裳こ曽・いれ」・うしろめ多う
とは・な越・ことに・き古え・【給】へと・あ多/\しき/(あ多あ多しき)・すち
なと・う堂可八しき・【御心】者へ尓は・あら須・とし
古ろ・満ちすくし・き古え・【給】へる毛・さらに・を
路可に半・於ほされ佐里遣り・そら・奈・ゝ可免そと/(奈可免そと)、そ〈次頁〉、(17ウ)
————————————–
堂のめ・き古え・【給】し・於里の・こと毛・乃
【給】いてゝ/(乃【給】いてて)・なとて・堂くひ・あらしと・いみしう・
もの・於もひし徒三遣ん・うき・【身】可らは・於な
し・な遣可しさに古そと・乃【給】へる毛・於いら
可尓・らう堂遣な里・れいの・い徒古の・【御】こと八
尓可・あらむ・徒き世須曽・閑多らひ・なくさめ・
き古え・【給】・加やうの・徒いて尓毛・可の・【五節】を・
於ほし王す連須・【又】・みてし可奈と・【心】尓・可遣・
【給】へれと・いと・可多き・ことにて・え・満き連・【給】八す・
【女】・もの於もひ・堂へぬを・於や盤・よろ徒尓・
【思】・いふ・こと毛・あれと・よ尓・へん・こと越・【思】堂えた里/た〈次頁〉、(18オ)
10回目③2024年2月14日
「澪標」第18丁裏から、21丁表まで[変体仮名翻字版-2023]
————————————–
【心】や寿き・【殿】徒くり・て盤/+し、盤$(して)・加やう能・【人】・
徒とへて裳・於もふ・さ満尓・加し徒き・【給】へ
き・【人】裳・いて・ものし・【給】八ゝ/(【給】八八)・さ留・【人】乃・う志
ろみ尓もと・於ほ須・加乃・【院】乃・徒く里さ満・
【中】/\/(【中中】)・み【所】・於本く・い満免い堂里・よし・阿る・
す里やうなと越・え里て・あて/\尓/(あてあて尓)・もよ越
し・【給】・【内侍督君】・な越・え・於もひ者奈ち・き
古え・【給】八須・古里すまに/〈朱合点〉・堂ち可へ里・【御心】者
辺毛・あれと・【女】八・うき尓・古里・【給】て・む可しの・
やう尓毛・あいしらへ・き古え・【給】八須・【中】/\/(【中中】)・とこ
路世く・さう/\しく/(さうさうしく)・【世中】・於ほさ留・【院】は/(18ウ)
————————————–
のとや可尓・於ほしなりて・【時】/\尓/(【時時】尓)・徒遣て・於可
しき・【御】あそひなと毛・古の満しけ尓弖・
於八し満須・【女御】・【更衣】・み奈・れい乃・こと・佐ふら
ひ・【給】へと・【春宮】乃・【御】八ゝ/(【御】八八)・【女御】の三曽・と里た
てゝ/(と里たてて)・【時】めき・【給】・ことも・奈く・加ん乃【君】の・【御】於ほ
え尓・をし遣多れ・【給】へ里し越・閑く・ひき
堂可へ・めてたき・【御】さい者い尓て・者奈れいてゝ/(者奈れいてて)・
【宮】尓・そひ・堂てま川里・【給】へる・古乃・於とゝ能/(於とと能)・
【御】との井ところ盤・む可し能・しけいさ奈り・
なし徒本尓・【春宮】・於八し満世と/と$八(於八し満世八)・ち可いと奈
里能・【御心】よ世に・な尓こと毛・き古え加よひて/(19オ)
—————————————————————————-
【宮】を毛・うしろ見・堂て満徒里・【給】・【入道后
宮】・【御】くら井越・ナシ・あら堂免・【給】へきならね八・
【太上天皇】尓・なすら婦・みふ・堂満八ら世・【給】・
【院司】と毛・な里て・さま・ことに・い徒くしき・
【御】をこな井・くとくの・古と越・川ね乃・【御】
いと奈み尓て・於八しま須・とし古ろ・【世】尓・
者ゝ可里て/(者者可里て)・いていり毛・閑堂く・み・多て満つ
里・【給】八ぬ・奈けきを・いふ世く・於ほし遣るに・
於ほ須・さ満尓弖・満い里・ま可て・【給】裳・いと・
めて堂けれ半・【大后】毛・うき・もの盤・【世】奈
里遣りと・於ほしなけく・於とゝは/(於ととは)・ことに・婦れて/れ〈次頁〉、(19ウ)
————————————–
い登・八徒可し遣尓・川可満徒里・【心】よ世・
き古え・【給】毛・【中】/\/(【中中】)・いと越しけなる越・【人】裳・
やす可ら須・き古え遣里・【兵部卿】乃【御子】・と
し古ろ乃・【御心】者への・徒らく・【思】者す尓て・
堂ゝ/(堂堂)・【世】の・き古え越の三・於ほし八ゝ可里/(於ほし八八可里)・【給】
志・こと越・於とゝは/(於ととは)・うき・【物】尓・於ほしをきて・
む加し能・やう尓毛・む徒ひ・き古え・【給】八須・なへ
て乃・【世】尓盤・あまねく・めて堂き・【御心】なれ
と・古の・【御】あ多り盤・【中】/\/(【中中】)・奈さ遣那き・婦志
裳・うち満世・【給】を・【入道宮】半・いと於しう・本い
なき・ことに・み・堂て満徒里・【給】・【世中】の・こと・たゝ/(たた)、(20オ)
————————————–
奈可者越・わ遣て・於ほき於とゝ/(於ほき於とと)・古の・於とゝ能/(於とと能)・
【御】満ゝな里/(【御】満満な里)・【権中納言】乃・【御】むす免・そ能・とし
乃・【八月】尓・満いら世・【給】・於ほちとの・ゐ堂ち弖・
きしきなと・い登・あら満本し・ナシ・【兵部卿
宮】乃・【中君】毛・さやう尓・【心】さして・加しつき・
【給】・な越/な+多可起(な多可起越)・於とゝは/(於ととは)・【人】よ里・満さり【給】へとし
毛・於ほさすなむ・あ里け留・い可ゝ/(い可可)・し・【給】八んと・
すらむ・その・あき・す三よしに・満うて・【給】・【願】
と毛・者多し・堂まへけれ八・い可めしき・【御】阿
里き尓て・【世中】・ゆすりて・閑ん堂ち免・【殿上
人】・王れも/\と/(王れも王れと)・徒可婦満つり・【給】・於里し毛/(20ウ)
————————————–
可能・あ可し乃【人】・としことの・れい乃・ことにて・
満う徒る越・古そ・ことしは・さ八留・こと・あり
て・をこ堂里け留・可し古満里・と里可さね
て・【思】堂ち遣里・布祢にて・満うて堂里・
きしに・さし徒く累・本と・みれ半・のゝし
里弖/(ののし里弖)・満うて・【給】・【人】/【人】+の(【人】の)・遣八ひ・奈きさに・みちて・
い徒くしき・かみ堂可ら越・もて川ゝ遣た里/(もて川川遣た里)・
閑く【人】・と本つらなと・しやうそく・とゝのへ/(ととのへ)・加
堂ち越・えらひ堂里・た可・満うて・【給】へるそ
と・ゝ婦めれ半/(と婦めれ半)・【内大臣殿】乃・【御願】者多し尓・
満うて・【給】を・しらぬ・【人】毛・あ里遣りとて・者可なき/な〈次頁〉、(21オ)
————————————–
11回目③2024年3月13日
本日の内容は、以下の通りです。
(1)街中の変体仮名 鉄道唱歌の碑
(2)ローマ字表記 ルール改定へ 実態そぐわず 約70年ぶり-共同通信
(3)回覧:スロベニア語訳『源氏物語』(1968年)
(4)本日の池田本「澪標」は、第21丁裏から、22丁表まで
(1)から(3)までは、先週土曜日の源氏講座で扱った内容です。
(4)の池田本「澪標」の確認は、第21丁裏から22丁表までの2頁分です。読み進む範囲が少ないのは、これまでに池田本「澪標」で確認した翻字の語句索引を作成して配布したので、それを参照しながら本文の確認をしたからです。
索引があると、いろいろなことがわかります。後掲の資料を参考にして読んでいただくと、その有効性があきらかです。
(4)池田本「澪標」第21丁裏から、22丁表までを、字母に注目して確認。
[変体仮名翻字版-2023]
※翻字データの中にある付加情報(/)の記号について
傍書(=)、 ミセケチ($)、 ナゾリ(&)、
補入記号有(+)、補入記号無(±)、 和歌の始発部( 「 )・末尾( 」 )、
底本陽明文庫本の語句が当該本にない場合(ナシ) 、 翻字不可・不明(△)
————————————–
本と能・けす堂に・【心】ちよ遣尓・うち
王ら婦・遣に・あさ満しう・【月日】毛こそ・あれ・
【中】/\/(【中中】)・古の・あ里さま越・者る可に・みる毛・み
の・本と・くち於しう・於ほゆ・さす可尓・閑遣
八奈れ・堂て満つらぬ・すく世な可ら・閑く・ゝち
於しき/(くち於しき)・ゝ王能/(き王能)・もの/の+多に・も能於もひ奈け尓て・つ可
う満徒る越・いろ布し尓・【思】堂るに・な尓能・
徒三・布可き・【身】尓て・【心】尓・可けて・於ほつ可なう・
【思】・き古え徒ゝ/(き古え徒徒)・可ゝ里け留/(可可里け留)・【御】日ゝきを毛/(【御】日日きを毛)・
しらて・堂ちいて川らむなと・【思】徒ゝくる
尓/(【思】徒徒くる尓)・い登・可なしうて・【人】し連須・志本堂れ遣里/里〈次頁〉、(21ウ)
————————————–
満徒八らの・布可みとりなるに・者奈・も三
ちを・古きちらし多累と・みゆる・うゑの・き
ぬ能・古き・う春き・かす・しら須・【六位】の・な可尓
毛・くら【人】盤・あ越いろ・しるく・みえて・可
乃・加もの・み徒可き・うらみし・う古んの世う・
ゆ遣い尓・な里弖・こと/\し遣なる/(ことことし遣なる)・すいしん・
くし堂留・くら【人】な里・よしきよ毛・於な
し・す遣尓て・【人】よ里・ことに・もの於もひ奈
き・けしき尓て・於とろ/\しき/(於とろ於とろしき)・あ可きぬ
す可多・いと・きよ遣な里・すへて・みし・【人】/\/(【人人】)・
ひき可へ・者奈や可尓・なにこと・【思】らんと・みえて・宇ちゝ里堂るに/(宇ちち里堂るに)、ち〈次頁〉、(22オ)
-------------------