源氏物語余情(1年目/1995.9.30〜1996.9.30)
2年目(1996.10.
1〜1997. 9.30)
3年目(1997.10.
1〜1998. 9.30)
4年目(1998.10.1〜1999.12.31)
5年目(2000.1〜12)
6年目(2001.1〜12)
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◎(43)96.9.13 デジタル・ストーリー・ブックとして、CD-ROM『平安魔都からくり綺談 全3巻』(首藤剛志&いのまたむつみ、バンダイビジュアル、1996.10)の第1巻「其ノ一 序之章 火龍は吠えているか!」が、10月25日に発売されます(\5,800)。これは、漫画でもアニメでもないコミカル平安絵巻だそうです。主人公の竹姫は、発明が大好きな天才少女。紫式部をはじめとして、清少納言・藤原道長・伊周も登場します。藤原源光という人物も出るようですが、これは光源氏をモデルにしたのでしょうか。第2巻は「其ノ二 破之章 京都は燃えているか?」、第3巻は「其ノ三 急之章 タイトル未定」となっています。平安朝の気分を満喫できる仕上がりになっていることを期待して、楽しみに待ちましょう。
◎(42)96.9.11 ミュージカル『源氏物語』の公演日程は、次のようになっています。
10/9(水)浦和市文化センター(埼玉県浦和市)
/13(日)綾瀬市文化会館(神奈川県綾瀬市)
/15(火)木曽文化公園文化ホール(長野県木曽郡)
/16(水)(新潟テルサ)新潟総合テレビ事業部(新潟市)
/18(金)(古川市民会館)古川市文化振興課(宮城県古川市)
/19(土)田沢湖町民会館(秋田県仙北郡)
/21(月)本荘文化会館(秋田県本荘市)
/24(木)江別市民会館(北海道江別市)
/26(土)音更町文化センター(北海道河東郡)
/25(金)旭川市民文化会館(北海道旭川市)
/29(火)輪島市文化会館(石川県輪島市)
/30(水)ラビア鹿島(石川県鹿島郡)
/31(木)金沢市観光会館 石川テレビ事業部(石川県金沢市)
11/1(金)南条文化会館(福井県南条郡)
/2(土)大和高田市文化会館(奈良県大和高田市)
/3(日)稲美町立文化会館(兵庫県加古郡)
/4(月)太子町立文化会館(兵庫県揖保郡)
/6(水)出雲市民会館(島根県出雲市)
/8(金)県民文化ホールいわくに(山口県岩国市)
/10(日)八千代市市民会館(千葉県八千代市)
/17(日)西都市民会館(宮崎県西都市)
/19(火)串間市文化会館(宮崎県串間市)
/21(木)鹿児島県文化センター(鹿児島市)
/22(金)鹿屋市文化会館(鹿児島県鹿屋市)
/23(土)種子島こり一な(鹿児島熊毛郡)
/25(月)山口市民会館(山口市)
/26(火)(広島アステールプラザ)テレビ広島 事業部(広島市)
/27(水)(西条市文化会館)愛媛新聞 開発部(愛媛県松山市)
/28(木)吹田メイシアター(大阪府吹田市)
/29(金)赤穂市文化会館(兵庫県赤穂市)
12/2(月)(富山県民会館)富山テレビ(富山市)
/3(火)和歌山市民会館(和歌山市)
/4(水)御坊市民文化会館(和歌山県御坊市)
/5(木)大阪狭山市文化会館(大阪狭山市)
/6(金)東海文化センター(茨城県那珂郡)
/7(土)伊東市観光会館(静岡県伊東市)
/9(月)大垣スイトピアセンター(岐阜県大垣市)
/10(火)(なかのZERO)イマジン(東京都中野区)
◎(41)96.9.11 ミュージカル『源氏物語』の続報です。今回の公演は、10月9日〜12月10日の全国ツアーとのこと。全国の公演会場の詳細は教えてもらえませんでしたが、関西地区は以下の通りです。
11/28(木)大阪・吹田メイシアター
12/3(火)和歌山市民会館
12/4(水)御坊市民文化会館
12/5(木)大阪狭山市文化会館
問い合わせは、(株)イマジン(Tel 03-3372-6451)へ。
一昨年の公演が好評だったために、今回はその再演だそうです。
イマジンの許可をいただいた画像を掲載します。物語に思いを馳せるのも楽しいと思います。
◎(40)96.9.2 『源氏物語』のミュージカルが公演されます。場所は、秋田県本荘市の本荘文化会館で、日時は、本年10月21日(月)18:30開演です。問い合わせは、本荘文化会館(Tel
0184-22-3033)となっています。
出演・配役は次の通りです。
光源氏d松村雄基 / 六条御息所d今陽子 / 葵の上d石野真子
/ 夕顔d高樹澪 / 朧月夜d新田恵利 / 藤壷d真行寺君枝
演出・村井秀安 / 製作・株式会社イマジン
内容は、六条御息所を中心とした女性たちの話で展開していくようです。
◎(39)96.9.2 玉上琢弥氏が、8月30日に81歳でお亡くなりになりました。源氏物語の研究では、ご著書を通して、たくさんのことを学ばせていただきました。物語音読論という視点は、今も新鮮です。個人的には、ある小さな研究会と学会の展示会で、優しいお声を拝聴いたしました。また、私が大阪の高校の教員をしていたとき、担任をしていた生徒のお母さんで短大の教員をなさっていた方から、個人懇談にいらっしゃった折の雑談の中で、玉上氏の大著『源氏物語評釈』の一部をお手伝いさせていただいたことがある、という話を伺いました。今も『源氏物語評釈』は、『源氏物語』を読む上での基本となる参考書の一つとして利用されています。私は、語釈や評釈の中で、青表紙本以外の河内本や別本の異文について言及しておられる点が、他にないすばらしい所だと思っています。
『源氏物語評釈』(全12巻・別巻2巻・資料編1巻、1964.10〜1968.6、角川書店)
第一巻(桐壺〜夕顔)/第二巻(若紫〜花散里)/第三巻(須磨〜関屋)/第四巻(絵合〜乙女)/第五巻(玉鬘〜野分)/第六巻(行幸〜藤裏葉)/第七巻(若菜上・下)/第八巻(柏木〜夕霧)/第九巻(御法〜竹河)/第十巻(橋姫〜総角)/第十一巻(早蕨〜東屋)/第十二巻(浮舟〜夢浮橋)/別巻一(源氏物語研究)/別巻二(源氏物語作中人物総覧・源氏物語評釈事項索引・源氏物語評釈挿絵索引・源氏物語評釈引用本文索引)/資料編(紫明抄・河海抄・紫明抄引用書名索引・河海抄引用書名索引)
◎(38)96.9.2 〈青森シンポジウム〉が、今月4日(水)〜7日(土)の間、青森公立大学で開催されます。主催は、文部省科学研究費補助金・重点領域研究「人文科学とコンピュータ」総括班です。私は、5日(木)の午前の部で「コンピュータで読む源氏物語」を発表します。午後には、小松左京氏の「高度電子情報化時代と人文系学問の総合的見直し」という特別講演があります。
すでに『東奥日報』(1996.8.22木)に、私の発表内容の紹介が掲載されました。さらに詳しいものを、以下に掲示します。これは、発表用原稿の一部です。
【コンピュータで読む源氏物語 ー今いちばん新しい読み方ー 伊藤鉄也
】
〈ビデオ映像(25分)を使いながら〉
@自己紹介
マレジメ・資料のProfile参照
・『源氏物語』を文学の立場で研究。特に物語の本文を研究対象とする。
・『源氏物語』の写本を文字にしてデータベース化している。
・まだ読まれていない写本がたくさんある。
・あまりに膨大な量のために、コンピュータを使う。
・また、文章の違いを分析するために、コンピュータを活用する。
・『源氏物語別本集成』は、その基礎作業の資料作成となるもの。
A本日の内容について
マ《映像》原稿用紙に書いた目次
はじめに/一 パソコン読書の広がり/二 源氏物語との接点
/三 CDーROMの活用/四 パソコン通信のフォーラム
/五 インターネットの資料館
/六 現在開発中の 新版『源氏物語』/おわりに
B物語を読む環境の変化
・紙に書かれた墨の文字を読む
マ[提示]影印本『更級日記』(10%縮小のもの )
マ《映像》『更級日記』の写本2例
『更級日記』の例→部屋で読む/燈火の下で→黙読
・画面表示される光の文字を読む
新しい文化のパソコン読書→部屋で読む/燈火の下で(?)→黙読
マ《映像》図氈ECD-ROM『新潮文庫の100冊』所収『新源氏物語』田辺聖子
作者解説・作品概要・検索(青海波)
・他の作品『雪国』川端康成(注表示)
C一 パソコン読書の広がり
・電子機器を活用した読書は普及するか
→電子ブックは普及したか(通勤電車中の読書は失敗)
・調べる道具としては有効
→電子ブックは旅行中には重宝する
・作品鑑賞の道具としては、ビデオと同じ性格
・携帯電話が抱える電磁波の悪影響とパソコンの心身への影響
・ものの見方や考え方の新しい手段を獲得したことになる
D二 源氏物語との接点
マレジメの2頁参照 →〈従来の場〉〈新しい場〉
E三 CDーROMの活用
マ《映像》『源氏物語上・下巻』(総監修/秋山虔・監修/小山利彦)
→〈六条院探訪〉
F四 パソコン通信のフォーラム
マ《映像》図「・ニフティサーブの〈源氏物語を味わう〉「19薄雲」の例
G五 インターネットの資料館
マ《映像》(図」)〈源氏物語電子資料館〉のホーム画面
マ《映像》(図、)〈源氏物語電子資料館〉の構造図
H六 現在開発中の新版『源氏物語』
マ《映像》〈日本古典文学総合事典データベース(NSJDB)〉
・図ヲ-1・本文と注釈を表示
・図ヲ-2・平安京とその周辺の地図を表示
・図ヲ-3・乗り物を調べながら牛車を表示
マ《映像》図ァ-1・プロムナード源氏物語「桐壷」
マ《映像》図ァ-2・民部-光源氏の場合
マ《映像》図ァ-3・文学史地図-紫式部の歌碑
Iおわりに
『源氏物語』に関するさまざまな情報を集めていきたい。
・『源氏物語』を扱った舞台公演
・高校での『源氏物語』の授業の内容
・『源氏物語』に関わるイベント などなど
◎(37)96.8.15 第6回紫式部文学賞は、田中澄江氏の『夫の始末』に決まりました(朝日新聞96.8.15)。昨年度は、吉本ばなな氏の『アムリタ』でした。この文学賞は、京都府宇治市が女性作家に贈るものです。
◎(36)96.8.4 『第1回 シンポジウム コンピュータ国文学 講演集』(国文学研究資料館、平成8年7月31日)が発行されました。本壁新聞(6)で紹介した昨年10月6日のシンポジウムの内容が活字になっています。〈源氏物語電子資料館〉をたたき台にしての、国文学研究とインターネットの問題が討論されたものです。司会を担当した私が言うのも何ですが、いろいろな問題点を提示できたシンポジウムだったと思います。
なお、第2回目の本年は、10月17日(木)・18日(金)の二日間、東京タワー下の機械振興会館で行われます。
◎(35)96.8.3 CD-ROM版『源氏物語』について(承前)
このCD-ROMは、たくさんの美しい写真が次々と画面に表示されます。楽しみながら画集の頁をめくっていくと、スピーカーから朗読やバックグランドミュージックを聞くことができます。マウスをクリックするだけで、あの『源氏物語』の世界に浸れるのです。大変よくできたCD-ROMであることを認めた上で、以下では、今後のよりよいCDにするための私見を、いくつか列挙してみます。
- 写真が多用されていますが、それぞれに短い説明文(キャブション)を添えると、もっと思いやりのある仕上がりになったのではないでしょうか。
- 盛りだくさんの情報の提示の仕方が、その苦労が推察できる割には単調でした。制作者の気持ちになって好意的に見たはずの私でも、正直言って飽きました。マルチメディア的な仕上がりですが、マルチメディアらしくない感じを漂わせているのは、スライドショーの域を抜け出せなかったからかもしれません。
- 声による解説(ナレーション)は、落ちついていて格調の高さを感じますが、あまりにもNHKのテレビ講座調になりすぎたようです。若手の明るい声の方が、古典を現代に再生する場合に有効だと思いました。
- 終始、マウスを持つ私は、鑑賞者の一人でしかありませんでした。一つのマルチメディアタイトルとしての作品を、ありがたく見せていただく、という利用形態が想定されています。六条院は、唯一自分の意志で方向を指示できますが、それも直線的でおきまりのコースを歩かされている、という感を拭い切れません。視聴者参加番組ではないですが、もっと利用者が足跡を残せたら、自分用のファイルを作って記録などを記せたら、このソフトの性格はさらにワンランクアップしたことでしょう。具体的には、栞機能やメモ用紙の用意などです。
- ヒューマンインターフェースの部分が欠落しています。上記の栞やメモ以外にも、ボリュームボタンを付けてほしいし、ディスプレイの背景を隠すことによって、もっとすっきりした画面で集中できるような配慮も大切だと思います。また、解説文が、薄い色彩をバックにした白抜き文字になっています。これは、非常に読み取りにくいし、目に疲労を感じます。色のバランスに一工夫をお願いしたいところです。
- 「個人が育てて行けるデータベース」というのが、私のデータベースについての持論です。その意味からは、このCD-ROM版『源氏物語』は、見せることに徹した従来の出版をデジタル化しただけかもしれません。学習便覧の域を乗り越えて、更なる展開を期待したいと思います。
- 英語表示のモードは、異文化を理解しようとする人には重宝するものだと思います。ただし、私のホームページがそうですが、『源氏物語』に興味を持つ海外の方の多くは、すくなからず日本語を理解できる人です。また、第二外国語としての英語を通して、日本文化を理解しようとする人も多いのです。そうした現況を思うと、英語モードでも、画面の下部に英文を表示する必要性は高いと思います。クローズドキャプション方式です。世界中のハンディキャップ・ユーザーへの配慮も、ここですべきことかもしれません。また、日本語と英語の切り替えを、いちいちメインメニューに戻らなくても出来るようにしてほしいものです。英文字が小さくて読みにくいし、英語のナレーションももう少しゆっくりしないと、馴染みのない言葉の連続なので、説明についていくのが大変なのです。英語モードは、ネイティブスピーカーだけが利用するものではないのですから。
- 〈源氏物語名文集〉は、巻物仕立てのレイアウト上に各巻の原文を抄出したものとなっています。しかし、この巻物を利用したために、画面展開がおかしくなっています。本来、巻物は右から左へと進んでいきます。ところが、このCDでは、画面表示が巻物の進行方向とは逆に、各巻の内容が表示されていきます。ボタンである矢印アイコンの位置もややこしいところにあります。矢印方向へ引っ張るボタンのように思われますが、画面展開は予想を裏切ります。実は、ある図書館の画像データベースで、絵巻物を扱ったものがありました。小さな画像(サムネイル)が左から右へ、上から下へと展開しているのですが、中身は右から左へと展開する絵巻物なので、利用者が自分の頭の中でイメージを再構築するのが大変です。日本古来のものとコンピュータ文化の違いなのでしょうか。縦書きと横書きの問題に通じるもののように思います。
- 同じことは、源氏物語年立の画面展開でも感じました。ボタンである矢印アイコンは左右の形なのに、実際の画面は上下にスクロールしていく形式でデータが表示されます。右矢印を押すと、データは上から下へ表示されるのです。こうしたことは、系図の表示にもありました。表示する系図の巻の進行順序は、左から右へとなっています。利用者が混乱しかねないので、このあたりは統一した巻の追い方にしてほしいところです。
- 動画像が少ないと感じました。監修者である小山利彦先生は、膨大な量の年中行事や祭礼のビデオ映像をお持ちです。今回、そのいくつかが収録されていますが、この映像が本CD-ROMの最大の特色となるものだったように思っています。諸権利の問題もあろうかと推察しています。しかし、ぜひ続刊では、我々の『源氏物語』理解を深める上で有効な映像を、それこそふんだんに流していただきたいものです。
雑多なことを書き連ねてしまいました。監修者および制作スタッフの方々への非礼は、ご寛恕のほどをおねがいします。不備の指摘とは受け取らないでください。あくまでも、発展途上のこの分野がさらに順調に多大の成果を残していくことを願い、今後の課題や要望をまとめてみました。制作者の苦労は、次の作品に継承されます。私の的外れな異見も多々あるかもしれませんが、そこは大目に見てください。
◎(34)96.8.3 『源氏物語 上・下巻』(総監修/秋山虔・監修/小山利彦、1996.8、富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ、各6000円)が発売されました。私なりの感想を以下に記します。
『源氏物語』がマルチメディアに対応したCD-ROMの形式で市販され、楽しく・気軽に享受されることが可能となったことは、研究史上とにかく画期的なことです。まだまだスライドショー的なものではありますが、それはパソコンの現在の能力と、媒体としてのCD-ROMというものの限界を考えれば、致し方ないところでしょう。出版文化の次の世代を担うものとして、今後の進展を大いに期待させてくれます。マルチメディアタイトルを作成するソフトである〈Director〉(本壁新聞(28)で紹介)を活用した、大変な力作となっています。制作に携わった方々のご苦労が随所に感じられると共に、今回のノウハウが次の作品にどのように発展するのかも楽しみです。
この『源氏物語』は、とにかく盛りだくさんの内容です。メニューの項目をあげましょう。
上巻d〈源氏物語五十四帖〉〈源氏物語名文集〉〈平安貴族の生活〉〈六条院探訪〉〈源氏物語絵巻〉〈源氏物語事典〉
下巻d〈源氏物語五十四帖〉〈源氏物語名文集〉〈宮廷行事〉〈紫式部の紹介〉〈ゆかりの地めぐり〉〈源氏物語絵巻〉〈源氏物語事典〉
上下で重複する項目は、上巻が第1巻「桐壷」から第33巻「藤裏葉」までを、下巻が第34巻「若菜上」から第54巻「夢浮橋」までを扱っています。
私が一番お薦めするのは、〈六条院探訪〉です。コンピュータグラフィックを駆使して作成した六条院の中を、そろそろと歩けるのです。バーチャルリアルティの一端を体験できます。古典文学作品の中に自分を投入できるというこの感動は、作品を読む行為に多大な影響を及ぼすことでしょう。まったく新しい、古典文学の享受方法の出現です。古典が身近になることでしょう。もっとも、あまりスムーズに操作ができず、私などはイライラしました。現代人の感覚で六条院の中を歩いてはいけない、ということでしょうか。『HybridCD-ROM
ローム君の「京都博物日記」サウンドスケープリポート編』(1995.3、ローム株式会社)というのをご存じですか。ローム株式会社が無料で配布しているCD-ROMです。この中に、「鴬張り廊下」というものがあり、二条城の中を歩けるようになっています。実写ビデオを使ったもので、素晴らしい出来上がりです。これを知っている方は、今回の『源氏物語』の六条院を見て、少しガッカリされるかもしれません。しかし、物語世界を再現するのですから、その完成度は今しばらく措きましょう。とにかく、第一歩を踏み出したのです。
〈以下、続く〉
◎(33)96.7.27 『本文研究 考証・情報・資料 第一集』(伊井春樹編、1996.7、和泉書院、\3,605)が創刊されました。作品研究の根本となる本文の重要性を再認識し、さまざまな考察と読みの可能性を展開していくものとして期待されています。第一集は、『源氏物語』の特集となっています。
■古典文学の基本である本文について、徹底的な考証を通じて、作品の新たな読みの可能性を探り、一つ一つの表現されたことぱの背景やその広がりとその意義をたどっていく。さらに、近い将来訪れるであろう、電子図書館や電子出版をも念頭におき、メディアと本文との関わりについても積極的に提言していく。(裏表紙より)
〈目 次〉
研究編
・松尾切(源氏物語歌集)考 ー抄出の方法と依拠本文 付、源氏物語和歌抄切拾遺ー 伊井春樹
・源氏釈所引「源氏物語」本文について ー「夕顔」「若紫」ー 渋谷栄一
・保坂本源氏物語の本文の一性格 ー朝顔巻の別本をめぐってー 中村一夫
・陽明文庫本源氏物語青表紙系本文の仮名遣い ー「お」と「を」の仮名遣いー 井藤幹雄
・コンピュータ上の図書巻末索引の自動作成 谷口敏夫
資料編
・国冬本源氏物語1(翻刻 桐壷・帚木・空蝉) 伊藤鉄也・岡嶌偉久子
◎(32)96.7.19 紫式部の越前下向1000年を記念する行事として、京都府宇治市から福井県武生市への、旅と儀式の再現計画があるそうです。紫式部役も募集中(武生市千年祭事務局、電話0778-23-3374)。日程は、10月10日から2泊3日です(朝日新聞、1996.7.18付より)。
◎(31)96.7.17 『源氏物語』のことをまとめたCD-ROMが発売されます。あらすじ・名文場面・国宝絵巻・六条院などが、ナレーションや写真・イラストなどで紹介される構成となっているようです。発売日は8月2日で、上下二巻、各6000円、発売元は富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(電話044-739-1527)です。(ASAhIパソコン、1996.8.1号より)。
◎(30)96.7.14 日本文学に関わる人の必読書とでもいうべき本が刊行されました。『セミナー[原典を読む]8 文科系のための情報検索入門 パソコンで[漱石]にたどりつく』(安永尚志著・国文学研究資料館編、平凡社、1996.7、\1,600)は、パソコンを活用した情報検索術を説いた、これからの人のための優しい手引き書となっています。文学とデータベースに興味をお持ちで、パソコンとの連係プレーに思いを致しておられる方のご一読をお薦めします。第7章の「◆文学散歩ー源氏、子規、ホームズ、詩」の項では〈源氏物語電子資料館〉が紹介されています。ありがたいことです。本〈源氏物語電子資料館〉は、あくまでもパーソナルな立場からの情報発信ではありますが、その特性を生かしたホームページとなるように、今後とも継続して『源氏物語』情報の更改をしていきたいと思います。
◎(29)96.7.12 〈源氏物語電子資料館〉のオープニングメッセージを変更しました。英文を大幅に変え、日本語は簡略にしました。といいますのも、最近、海外で本資料館をご覧いただいた方から、日本語が表示できないシステムなので文章は読めないが、美しい絵をありがとう、というメッセージをたくさん頂戴するようになりました。日本の古典文学である『源氏物語』に興味を持たれる海外の方は、日本語が読める方が多いようです。しかし、ご自信のパソコンに日本語を表示するシステムまでは組み込んではいらっしゃいません。私のホームページは日本語だけで情報を発信しているために、シャパニーズ・ランゲージ・キットをセットしておられない海外の多くの方々には、画像は表示できても文章はでたらめな記号として表示されるだけなのです。せっかく『源氏物語』に興味を示してくださったにもかかわらず、ソフト上の制約のために内容を読んでもらえないことに対して、本当に申し訳なく、何かよい方法はないものかと思案していました。そんな折、Waterloo大学の3年生で現在鳥取大学に留学中のKa-Ping
Yee氏が、〈Shodouka〉という素晴らしい小道具をインターネット上に提供しておられることを知りました。これは、日本語に対応していないパソコンであっても、日本語のホームページをそっくりそのまま画像にして即座に表示する、というものです。これで、世界中の人が日本語の表記による画面を写真として見ることができます。無料で利用できるので、海外の人々とのコミュニケーションを保つ上でも、価値のある助っ人です。みなさんも、このようなサイトがあることを明示して、どしどし日本語で情報を世界に発信しましょう。ご教示いただいたダニエル・ロング氏に、この場を借りてお礼申し上げます。
◎(28)96.7.2 〈Director〉というソフトウェアをご存じですか。その〈Director〉のマニュアルの説明は、能楽の「野宮」をアニメーションムービーにしていく全過程を取り上げ、実際に体験しながら理解するようになっています。『源氏物語』という文字を黒木の鳥居の間に入れる方法などが書かれていて、古典に親しみながら操作方法が理解できます。サンプルムービーの「Noh
Tale to
Tell」は、『源氏物語』のエピソードを題材にした、オリジナルのストーリーブックです。テロップがすべて英語になっており、なかなか楽しめる古典教材となっています。『源氏物語』の知識もふんだんに取り入れてあります。文科系の人には、この手法でパソコンやこの手のソフトウェアを理解してもらうに限りますね。現在、『源氏物語』を中心とした、各種索引や事典を作成中です。マルチメディアタイトルとして、こうしたソフトを活用して背景や展開を考えることによって、またひと味ちがったものにしていきたいと思います。この〈Director〉は、マルチメディアタイトルを作成する時に使用するものです。Windows版とMacintosh版の両方に対応しています。プロ仕様となっている上に、20万円弱という価格なので、手にするには気後れしますが、一度ご覧になってはいかがでしょうか。
◎(27)96.6.21
(20)96.4.26で紹介した『源氏研究』は、朝日・毎日・日経・東京新聞等、各紙で取り上げられ、好評のようです。掲載内容は下記のとおりです。『源氏研究』へのご質問・ご意見は、JAG01004@niftyserve.or.jp
(河添房江)宛にお願いします。
『源氏研究(GENJI KENKYU)1996 No.1』Theme
−王朝文化と性(翰林書房 \2500)
編集d三田村雅子・河添房江・松井健児
・座談会 物語の論理・<性>の論理
橋本治+三田村雅子+河添房江+松井健児
・特集論文 藤井貞和「などようの人々」との性的交渉
三田村雅子「黒髪の源氏物語」
原岡文子「『源氏物語』の子ども・性・文化」
松井健児「『源氏物語』の小児と筍」
河添房江「蛍巻の物語論と性差」
安藤徹「会話の政治学・序説」
与那覇恵子「結婚しない女たち」
島内景二「豊饒なる不毛」
・インタビュー 千野香織「王朝美術とジェンダー」
・特別寄稿 高橋亨「アメリカにおける源氏物語研究」
・自著紹介 中山真彦『物語構造論』(岩波書店、1995・2)
永井和子『源氏物語と老い』(笠間書院、1995・5)
◎(26)96.6.11 『源氏物語研究』(平成2年5月〜不定期、概刊5冊、源氏物語別本集成刊行会)について問い合わせがありました。これまでの掲載内容は下記のとおりです。私宛に電子メイルかお手紙をいただければ、郵送させていただきます。1冊500円の実費頒布となっています。
・創刊号(平成2年5月)「本文研究の新時代」室伏信助/「源氏釈における人物呼称について」渋谷栄一/「源氏物語別本の性格ー敬語から見たー」中村一夫/「澪標巻の別本ー東大本を中心にしてー」伊藤鉄也
・第1号(平成3年5月)「源氏物語麦生本ーその基礎的研究ー」岡嶌偉久子/「源氏物語の本文と「けり」」中川正美/「『仙源抄』事項索引」田坂憲二/「若き日の池田亀鑑先生ー心に滲みる思い出のかずかずー」岡本正
・第2号(平成4年5月)「保坂本源氏物語(文化庁蔵)の伝来と書誌」伊井春樹/「「心にかかる」の敬語表現ー『源氏物語』を資料として」井藤幹雄/「桐壷における別本諸本の相関関係」伊藤鉄也
・第3号(平成5年10月)「中山本源氏物語の本文ー若紫におけるー」中村一夫/「桐壷の第二次的本文資料集成ー伝阿仏尼筆本・伝慈鎮筆本・従一位麗子本・源氏釈抄出本ー」伊藤鉄也
・第4号(平成6年10月)「源氏物語陽明文庫本の敬語ーその運用と表現価値ー」中村一夫/「源氏物語別本の踊り字の起筆位置」井藤幹雄/「源氏物語字母考ー玉鬘十帖の「けしき」と「けはひ」」伊藤鉄也
◎(25)96.6.2 『YAHOO! JAPAN INTERNET GUIDE
7月号』(1996.6、ソフトバンク刊)に、この〈源氏物語電子資料館〉が紹介されています(104頁)。「学術・教育」のコーナーの巻頭に、「すべての絵がとてもきれいで楽しめる 本格的な源氏物語資料館」として、レギュラー・ライターの吉田智子氏より、たいへん好意的な評価をいただいています。紹介・評価記事の末尾で、「単なるデータベースとしての情報提供だけでなく、趣もあるページである。」と記してくださいました。『源氏物語』の本文と、それが読まれた歴史に眼を向ける中で、文学的な香りをも伝えることを心がけている私にとって、こうした視点で評価していただけたことに感謝しています。
◎(24)96.5.31 〈斎王ファン倶楽部〉をご存じですか。斎王とは、神に仕えた未婚の姫君です。『源氏物語』に登場する斎宮としては、六条御息所の娘(梅壷女御、後の秋好中宮)がいます。物語では、三十六歌仙の一人である斎宮女御徽子女王の史実を念頭においてのことでしょう、御息所が娘について共に伊勢に行きます。こうした斎王にまつわる歴史秘話や浪漫を学び楽しもうというのが〈斎王ファン倶楽部〉です。年会費千円で、年四回発行の情報誌『斎王プレス』などがもらえます。詳しくは、三重県多気郡明和町大字馬之上945明和町観光協会内 斎王ファン倶楽部事務局(TEL-05965-2-0111)へどうぞ。なお、6月1日・2日には、斎宮歴史博物館(近鉄斎宮駅)周辺で、いにしえの王朝絵巻とでもいうべき斎王群行で知られる〈斎王まつり〉が開催されます。
◎(23)96.5.31 西日本国語国文学データベース研究会(DB-West)の6月の会合は、6月2日(日曜日・13:00〜17:00)です。場所は、大阪樟蔭女子大学2F円形ホールとなっています。発表内容は、
1.「歌物語」使用語彙の数量的研究 志甫由紀恵氏
2.北原白秋童謡語彙の数量的研究 加藤妙子氏
3.データベースの作成と利用に関する試み
方言音声データベースJCMDを例として 田原広史氏
4.電子社会での暮らし方 臼井義美氏
です。デモンストレーションは、
1.新潮文庫100冊 中村一夫氏
2.インターネット体験 伊藤鉄也
3.日本語教育教材作成のための語彙検索システム 大谷晋也氏
などです。恒例のおみやげフロッピーディスクには、「国語国文学関連のホームページ一覧」などが入っています。
なお、受付で資料代500円をいただきます。ご協力ください。本会は、会費をいただかずに運営する研究会です。年二回の研究発表・講演会は、公開で自由参加となっています。次回は、12月1日(日)です(会場未定)。
◎(22)96.5.25 『源氏物語別本集成 第八巻』(1996.5.25発行、おうふう)が刊行されました。33番目の「藤裏葉」と34番目の「若菜上」が収録されています。「若菜上」の底本は保坂本になっています。陽明文庫本と麦生本が共に別本ではないために、第三の底本として、今注目の保坂本に諸本を対校しました。また、「若菜上」は文節数が1万を越えたため、1万番以上の文節番号を〈34A234〉というようにABを含んだ表記とすることにしました。なお、今回から版下作成の手法を全面的に改めました。これまでは、DOSマシンで作成した版下に、おうふうの編集部の方が頁数と柱を張り込んでいました。校異編の頁は、こちらが渡した版下を、縮小して4段組にしてもらっていました。それを、今回からは印刷までの工程のすべてをMacintoshを使用して刊行会のメンバーで行いました。素人が作成した組版・版下作成ですが、ほぼ完璧な仕上がりではないかと自負しております。書店で一度手にして、印字紙面をご覧いただければ幸甚です。
◎(21)96.5.16 関弘子さんによる『源氏物語』の原文を全巻朗読(CD100枚)という壮挙が、順調に進んでいます。1994年11月から5年計画でスタートし、今月は第7回分が発送されました(非売品)。年4回約5枚宛発送となっています。私は有志の寄付という形で、一口1万円を毎年振り込んでいます。朗読のテキストは『完本源氏物語』(阿部秋生、小学館)です。連絡先は、〒107 東京都港区赤坂8-4-5-402 おぎいくこ事務所内 企画「源氏物語」CD宛 (TEL.03-3470-5469 FAX.03-3470-2965)です。
・第1回 '94.11 01桐壷〜03空蝉 ・第2回 '95.2 04夕顔〜05若紫
・第3回 '95.5 06末摘花〜08花宴 ・第4回 '95.8 09葵〜10賢木
・第5回 '95.11 12須磨〜13明石 ・第6回 '96.2 14澪標〜18松風
・第7回 '96.5 19薄雲〜21少女
◎(20)96.4.26 『源氏研究』(1996.4.20発行、翰林書房)という雑誌が創刊されました。「王朝文化と性」が特集です。私は、「インタビュー 王朝美術とジェンダー 千野香織」を興味深く読ませていただきました。
◎(19)96.4.26 五島美術館では、本年4月28日(日)〜5月6日(月)まで特別展示として、『源氏物語絵巻』の鈴虫・夕霧・御法が展覧されます。場所は、東京都世田谷区上野毛3-9-25 です。なお、本年秋の10月12日(土)〜20日(日)までの特別展示では、『紫式部日記絵巻』が出品されます。
◎(18)96.4.7 西日本国語国文学データベース研究会(DB-West)主催の6月の会合が、6月2日(日曜日・13:00〜17:00)に、大阪樟蔭女子大学2F円形ホールで開催されます。現在、データベースを利用した研究発表・事例報告をなさる方を募集中です。ご希望の方は、伊藤鉄也(genjiito@mahoroba.or.jp)までご連絡ください。発表時間は30分です。
◎(17)96.4.6 4月6日付の京都新聞に「桃山期の麗姿再び 西本願寺 国宝の飛雲閣 修復工事完成」の記事がありました。飛雲閣は、豊臣秀吉の聚楽第を移築したものといわれ、金閣・銀閣と共に京都三名閣の一つです。その飛雲閣二層目の〈歌仙之間〉に、桃山時代の狩野派の〈三十六歌仙図〉(34点現存)が極彩色で復元されているそうです。4月13・14日に、25年ぶりに一般公開されます。記事によると、「赤外線写真などで絵の痕跡を浮かび上がらせ、肖像の輪郭を調査。これらの資料やわずかに残る顔料から当時の色彩を復元し、同サイズの杉戸にそれぞれの肖像を描いて取り付けた。(改行)複製作業を進めているのは杉戸の表裏に描かれた三十二点で、今回、うち庭に面した十二点が完成した。総事業費は三億七千万円。」だそうです。新聞掲載のカラー写真からの素人判断では、手前より清原元輔・坂上是則・藤原元真ではないかと思えます。今回復元された歌仙名をご存じの方がいらっしゃいましたら、お教えください。
◎(16)96.3.25 1996年1月29日付の朝日新聞に「紫式部の万葉酒」の記事がありました。神戸市を中心にした市民グループ「紫式部米を育み、万葉酒を醸す会」が、薄い紫色の酒を造るとのこと。2月中旬にできあがるとありますが、その後のニュースをご存じの方はいらっしゃいませんか。
◎(15)96.3.16 3月15日21:02〜22:52の関西テレビ(8チャンネル)の〈金曜エンタテイメント〉で『源氏物語』を絡めた推理ドラマが放映された。タイトルは「山村美紗サスペンス 京都紫式部殺人事件・平安絵巻をめぐる愛と謎!祇園の水が解き明かす芸妓志乃、その出生の秘密とは……」。思わせぶりなタイトルに惹かれて拝見しましたが、私としては原作読み物同様に失望しました。
◎(14)96.3.13 株式会社CRC総合研究所発行の『CRCコミュニケーション 1996.3 No.342』の巻頭記事〈伝達人〉に、本〈源氏物語電子資料館〉の紹介記事が掲載されました。「日本文学研究者から世界へ向けて情報発信 〜源氏物語とインターネット〜」というタイトルです。
◎(13)96.1.11 保坂本源氏物語(伊井春樹編、おうふう、全12巻・別巻索引1巻)の刊行が開始されました。既刊第1・2巻[各18000円]で、毎月1巻刊行です。東京国立博物館蔵の重要美術品の影印版です。後半の36帖は鎌倉期の古写本で、いわゆる別本とされる本文を持つものとして注目されています。
◎(12)95.12.29〜96.1.21 京都の松栄堂本店(地下鉄丸太町)で大野藤三郎氏「源氏香之図帖画」が展示されています。
◎(11)95.11.11〜 名古屋の徳川美術館で「源氏物語絵巻」の全巻が展示されます。11月11日〜12月3日
◎(10)95.11.11〜 宇治市歴史資料館の企画展は「源氏物語の絵画と工芸」です。11月11日〜12月17日
◎(9)95.11.1〜 宇治市中央図書館では「源氏物語の魅力」を開催。11月1日〜11月29日
◎(8)95.11.1 「源氏物語の言葉を分析する」(村上征勝氏)と題する講演が、文部省統計数理研究所の公開講演会であります。地下鉄日比谷線広尾駅徒歩7分。
◎(7)95.10.11 〈宇治十帖スタンプラリー〉が、宇治川周辺で行われます(宇治市文化観光課、参加無料)。『源氏物語』を思い起こしながら、宇治の歴史と文化を散策できます。10月28・29日/11月3・4・5日 午前9:30〜午後4:00
◎(6.1)95.10.9
「第1回シンポジウム コンピュータ国文学」(95.10.6)のフリートーキングで、本ホームページ〈源氏物語電子資料館〉のデモに関連して、フィリップ・ハリー氏(オックスフォード大学)やマイケル・ワトソン氏(明治学院大学)などから、次のような意見をいただきました。
・ホームページの言語は日本語のままでよい。
・日本語による情報が、海外の人々にはかえって好評。
・英文の説明が1ページ位あれば、より親切である。
・日本の漫画を読みたくて日本語を勉強する外国人が増加中。
・日本語で大いに海外に情報を発信すべき。
・ホームページに英語併用をどうするかとの議論の方が不可思議。
◎(6)95.10.6 国文学研究資料館主催の「第1回シンポジウム コンピュータ国文学」のテーマは「国文学研究とインターネット」です。フリートーキングでは、司会を担当する伊藤が、本ホームページ〈源氏物語電子資料館〉をデモンストレーションします。都営地下鉄浅草線戸越駅徒歩7分、東急大井町線戸越公園駅徒歩7分。
◎(5)95.9.30 『源氏物語』の外国語訳本を探しています。英・仏・伊・独・中国以外の訳本の入手先をご存じの方は、いらっしゃいませんか。
◎(4)95.9.30 〈源氏物語電子資料館〉インターネットでスタート
◎(3)95.9.27 現存最古の紫式部の肖像画が石山寺で見つかる。来年10月に一般公開予定(朝日新聞95.9.27)
◎(2)95.8.23 源氏物語の一人芝居上演に意欲の朝永桐世さん死亡(朝日新聞95.9.12)
◎(1)95.8.11 第5回紫式部文学賞は、吉本ばなな氏の「アムリタ」に決まる(朝日新聞95.8.12)
2年目(1996.10.
1〜1997. 9.30)
3年目(1997.10.
1〜1998. 9.30)
4年目(1998.10.1〜1999.12.31)
5年目(2000.1〜12)
6年目(2001.1〜12)
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