2025 年9月27日(土)から開催している、本法人の新しい講座です。
■講座名:《相愛大学本『源氏物語 帚木(断簡)』を読む》
■会場︰京都市大学のまち交流センター
(通称︰キャンパスプラザ京都)
■アクセス︰JR・地下鉄京都駅前
(中央口から線路沿いに西へ300m)


■開催日︰毎月第3土曜日
■時間︰14:30~16:00
(毎月第3土曜日14:30から90分)
■日程︰ 通算
【2025年度】
第34回 2025年9月27日(土)
■参加費:1人 2,000円(会費+資料代)
■告知︰これまで通り京都新聞「まちかど」欄に掲載
■講座の内容︰
ここでは、『源氏物語』の第2帖「帚木」に書かれた、鎌倉時代の古写本の断簡の仮名文字を読みます。
テキストとする古写本は、鎌倉時代中期に書写された現存最古の古写本の一つであり、美麗な美術品です。具体的には、相愛大学の春曙文庫が現蔵する断簡五冊の内、「帚木」巻に書写されている文字を変体仮名に注目して確認していきます。
今回使用する資料は、国文学研究資料館から公開されているパブリックドメインの画像です。
かつてこれは、ハーバード大学美術館蔵『源氏物語』(「須磨」「蜻蛉」)と、国立歴史民俗博物館蔵「鈴虫」(重要文化財)と一緒に伝えられていた古写本でした。春曙文庫に伝わる他の四冊は、第三三帖「藤裏葉」・第四五帖「橋姫」・第四九帖「宿木」・第五三帖「手習」で、すべて現在は断簡としての本文しか残っていません。
この古写本に書かれている文字が、とにかく読めるようになることを、当面は第一の目的とします。一人でも多くの方が、日本の文化資産である変体仮名が読めるようになることを願って開催する勉強会です。そして、これはデータベースの構築へと展開し、生成AIで分析していきます。
[参考資料]
『ハーバード大学美術館蔵『源氏物語』「須磨」』(伊藤編著、新典社、2013年)
『ハーバード大学美術館蔵『源氏物語』「蜻蛉」』(伊藤編著、新典社、2014年)
『国立歴史民俗博物館蔵『源氏物語』「鈴虫」』(伊藤・阿部・淺川 共編、新典社、2015年)
『現代の図書館』(vol.62 no.3、通巻251号、日本図書館協会現代の図書館編集委員会編、2024年)
相愛大学図書館「春曙文庫」の蔵書とその最新研究/阿尾あすか
春曙庵主田中重太郎-その人となりと蔵書形成/山本和明
天理図書館と「源氏物語」古典籍資料-蒐集の経緯・名品の紹介/岡嶌偉久子
日本古典文学作品とAI・機械翻訳について/淺川槙子
■テキスト︰変体仮名関係の資料は毎回当日分を配布
■活動の記録
第34回 キャンパスプラザ京都で相愛大学本『源氏物語 帚木(断簡)』を読む(第1回)
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