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書目解説
桝形列帖装全五十四帖の美本である。「桐壷」の巻に「元応二年十月 日以故六条内府自筆本書写了 法眼(花押)」の奥書、および「桑門尭空」(三条西実隆)の識語を有し、「夢浮橋」の巻末に「慶長十九稔仲春中澣 従神武天皇百数代末孫太上天皇(花押)」の識語(後陽成院宸筆)を有する、鎌倉末期写本。その本文は青表紙本のほか、別本とみるべき巻々も少なからず存し、『源氏物語』の本文研究の上で全面的な検討が要請されている伝本である。重要文化財。
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