玉鬘の尚侍就任をめぐって、光源氏と夕霧親子の息詰まる応酬が展開される。玉鬘引
き取りの事情や今をもっともらしく語る光源氏に対して、その真意を問いただす息子
夕霧。夕霧は、世に喧伝されている父と玉鬘の愛人関係について、鋭く迫っていく。
『源氏物語別本集成 第7巻』の[300559]以下の場面に該当する。
月が澄みわたる美しい夜のことである。次の政界の実力者と目される鬚黒大将は、
同じ右近衛府の次官である柏木を呼び出し、玉鬘との結婚を内大臣に取り次がせ
るところ。内大臣は支障がないが、光源氏はこの縁談には賛成しかねるのだった。
『源氏物語別本集成 第7巻』の[301271]以下の場面に該当する。