上京して大堰の邸に留まる明石の君たちのもとへ、夫として父親として
訪ねた光源氏の直衣姿を見て、皆は感慨無量である。姫君のあどけない
笑顔を、光源氏は可愛いと思うのであった。明石の尼君も満足げである。
『源氏物語別本集成 第5巻』の[181147]以下の場面に該当する。
大堰からの帰途、光源氏は二条院の紫の上のもとには帰らず、桂の院へ
移って盛大な饗応を催す。帝から差し向けられた使者に対して、光源氏
は大堰から取り寄せた女装束をかずけものの禄として肩にかけてやる。
『源氏物語別本集成 第5巻』の[181885]以下の場面に該当する。