六条御息所の娘前斎宮は冷泉帝の後宮に入る。敗者朱雀院は前斎宮へ
の執心を押し留めて、宿敵光源氏を意識したさまざまな趣向の品々を
贈る。女別当は光源氏に、院からの意匠を凝らした櫛箱などを見せる。
『源氏物語別本集成 第4巻』の[170039]以下の場面に該当する。
絵を好まれる冷泉帝は、巧みに描く斎宮の女御と親密さを深めていく。
帝の心は権中納言の娘弘徽殿女御から斎宮の女御の方へと移っていく。
やがてこれが、権中納言方の対抗意識から物語絵合へと進展していく。
『源氏物語別本集成 第4巻』の[170570]以下の場面に該当する。