光源氏が須磨から明石へ移っても、なお嵐は止まない。使者の知らせ
では都も天変地異が続く。雷鳴や稲妻に、生きた心地もしない。廊屋
に雷火が落ちた。うろたえるままに、台所に逃げ込むことになった。
『源氏物語別本集成 第4巻』の[130432]以下の場面に該当する。
光源氏は須磨に退去して2年4ヶ月で赦免された。明石から急いで帰京し
二条院に到着する。みなそれぞれの再会を喜ぶ。大人になった紫の上に
安堵する光源氏は、一方では別れてきた明石の君のことに思いを致す。
『源氏物語別本集成 第4巻』の[134442]以下の場面に該当する。