六条御息所の娘は十四歳。斎宮として伊勢へ下向する日、宮中へ参内。
美しい斎宮に朱雀帝は恋情から動揺し落涙。斎宮の額に柘植の小櫛を挿
し「京の方に赴き給ふな」と仰る。再会は御代変わりの時なのである。
『源氏物語別本集成 第3巻』の[100880]以下の場面に該当する。
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源氏の執拗な思慕に思い悩む藤壷は桐壷院一周忌の法要後に出家する。
十二月十日頃のこと。突然の御髪おろしに当惑した光源氏が藤壷の御前
に参上した。雪が月光を反射させている。御簾の内からは薫香が漂う。
『源氏物語別本集成 第3巻』の[104147]以下の場面に該当する。
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